簿記2級は独学で乗り越えられるか?講座を受けないと無理か?
結論から言うと、独学での合格は可能です。
私は一度挫折を経験しましたが、再度独学で挑戦、一発合格しました。
勉強時間やおすすめテキスト、問題集、勉強のやり方・向き合い方についてお話します。
簿記2級の合格率は?どれくらい難しい?
合格率は以下のようになっています。
結構ばらつきがあり、157回の時はツイッターが若干荒れていました。
161回 26.9%
160回 17.5%
159回 30.6% ★
158回 24.0%
157回 8.6% ☆
157回 18.2%
過去10回の合格率の平均は約22%です。
3級の平均が約47%であることと比較すると、少し低めです。
簿記2級には「ラスボス!」と言われるほど難しい「連結会計」の項目があります。
ここでつまずく人が多いのかもしれません。
私は連結会計完全克服はできませんでした
また簿記2級の試験は、工業簿記が試験範囲に入ります。
工業簿記は、商業簿記とは全く違う知識も必要とされます。
実生活と直結させにくいためイメージしにくいです。
さらに全体像をつかむのに時間がかかることから、少し取り組みにくい印象を受けます。
合格率は高くなく簡単とは言い難いですが、
しっかり取り組み、一度のチャレンジであきらめなければ独学合格は可能です。
合格率が極端に低いときにあたってしまい、不合格になった時は気持ちを切り替えてぜひ再チャレンジしましょう
簿記3級を受けずに、いきなり2級に挑戦してもいい?
いきなり2級の勉強を始めることは勧めません。
簿記2級は、3級をより深く掘っていく感じなので、3級の基礎知識無くして勉強を進めるのは難しいです。
合格が必須ではないですが、合格できるレベルの知識は必要です。
受験はいきなり2級でも問題ないと思いますが、勉強は簿記3級から取り組んでいきましょう。
独学で受かるのに必要な勉強時間
1ヶ月での合格は難しいと思います。
たまに「1ヶ月で合格可能!」なんて見かけますが、私のような凡人では絶対無理です。
独学で勉強をすることのデメリットの一つとして、「わからないところをすぐに聞けない」という点があります。
今はネットで調べたり、Twitter等で質問をすれば返答をもらえることもありますが、やはり時間は取られます。
この時間の事を考えても、1ヶ月は厳しいと思います。
- 商業簿記に1ヶ月
- 工業簿記に1ヶ月
- 問題集と向き合いながら1ヶ月
これくらいのペースで最低でも3ヶ月、余裕をもつなら6ヶ月は必要かなと思います。
あまりに時間がありすぎるとのんびりしてしまうので、私は半年くらいがオススメです
簿記2級を独学で乗り切る勉強法
ひとつずつ理解しながら、ゆっくり先に進む。
「こういう問題の時は、こういう風に解く」のような暗記での勉強法では限界が来ます。
講座を受ける時とは違い、どういったパターンが出るなどのコツは教えてもらえません。
なので時間はかかりますが、理屈で理解していくのが一番の近道です。
- 商業簿記、工業簿記ともにテキストで理解を深める
- ある程度理解できたと思ったら問題集に挑戦
- テキストに戻ったり、YouTubeを見たりしながらわからない所をつぶしていく
こんな感じです♪
当たり前の流れですが、テキストの1周目はかなり重要です。
慌てずじっくり進んでください。
どうしてもわからない所は一度飛ばします。
問題を解いて解説を読むうちにうちに理解できることもあるので、落ち着いて飛ばしてOKです。
逆に完全に理解したはずなのに、問題になったとたん解けなくなることもあります。
テキストに戻ったり、自分が理解できる解説をYouTubeやネットで見つけましょう。
一度の検索であきらめないでください。
しっくりくる解説がきっとどこかに転がっています。
子育て中主婦が実践した勉強法
私自身の勉強法は以下です。
猛スピードすぎてオススメはしませんが、これくらいでも合格できる可能性はあるよ、という事で軽く参考にしてください。
■ ふくしままさゆきさんの本(後述)をしっかり1周した時点で受験申し込み
(この時点では、問題集も工業簿記も一切手を付けていない)
■ そこから本腰を入れ、猛スピードで勉強を進める
- 工業簿記のテキストを5日で1周
- 次の週は2周目&仕上げ (微妙な仕上がり)
- 次の週で問題集(全12回)に取り組み
- 試験前一週間で予想問題集(全4回)を終わらせる
■ 試験当日を迎える
こんな感じで怒涛の1ヶ月を過ごしました。1日最低でも5時間を毎日やっていました。
めちゃくちゃしんどかったです、オススメしません。
独学で合格を目指す人におすすめテキスト
私が使った本を紹介します。
- 商業簿記Amazonkindleテキスト1冊
- 工業簿記テキスト
- 問題集
- 予想模試
この4冊です。
時間があれば、問題集は他の出版社の物をもう少し買い足したかったです。
商業簿記・工業簿記のメインテキスト
簿記を独学で克服するのに絶対欠かせないのが、「ふくしままさゆきさん」です。
商業簿記のメインテキストはふくしまさんのコレを使いました。
独学応援!ホントに理屈っぽい!簿記2級商業簿記 理屈で解きたい人のための解説書【改訂版】
タイトルの通り、理解することを目的として解説されています。「こういう風に覚えましょう」の文言はほぼないです。
本の紹介に「短時間での学習にはおすすめしない」と書かれているように、とにかく詳しく説明されています。
独学で簿記を勉強する人にふくしままさゆきさんは欠かせないと思っています。
ちなみにふくしまさんはYouTubeチャンネルも公開しています。
本を読んでも理解できなかった、、という方はぜひこのチャンネルも見てください。
私も実際YouTube解説でかなり助けてもらいました。
工業簿記でメインテキストはこちら。
孤独に戦っているときに、このイラストを目にするとほっこり癒されます^^
ちなみに工業簿記は、1周で完全に理解するのは難しいです。
1周で理解できなかった、、と落ち込まず、前向きに2周目に突入してください♪
簿記2級おすすめ問題集
問題集はTAC出版のこちらを使いました。
商業・工業セットになった問題が、全12回分収録されています。
TAC出版は定評があるので安心です。
回答用紙は本誌にもついていますが、ネットからダウンロードもできます。
直前対策の予想模試はこちらを利用しました
こちらは模試という名の通り、問題用紙と解答用紙が本番さながらの綴りになっています。
時間を計りながら、本番イメージで挑戦するのにおすすめです。
独学で合格するために必要な物
- 自分に合ったテキスト
- 目的
当たり前のようですが、この2つです。特にテキスト選びは重要です。
私は過去に1度挫折を経験していますが、それでも今回一発合格に至ったのはテキストのおかげです。
前述したふくしまさんの本が私には合っていました。
この本を読んでから、もう一度挑戦してみようと思えました。
是非、自分に合うテキストを見つけてください!
それと目的です。
簿記2級、簡単ではありません。ましてや独学です、孤独な戦いが続きます。
目的や合格までの期限を決めて、挑みましょう!
私が一度目の挑戦で失敗したのは、この目的があいまいだったせいもあります。
ちなみに今回の私の動機は「決算書を読めるようになりたい!」でした。
まとめ 簿記2級に独学合格は可能!
私は経理の経験もないただの主婦です。それでも独学合格できました。
簿記2級は独学で合格できます!
そのために必要なのは以下3つです。
- 目的
- 自分に合うテキスト
- ふくしままさゆきさん
です。
やってみよう、という気持ちになったらまずは独学挑戦してみてください。
私はテキスト代の約7,000円で挑戦できました。
できれば、受験まで3ヶ月の時間は確保して、じっくり望んでみてください^^
みなさんの健闘を祈ります!
独学は厳しそうだなと思ったら、講座も検討してみてください。
独学はかなり孤独な戦いになります。ムリは禁物です^^
クレアールは値段も高くなく、評判もいいです。